PERFECTプロと名乗ることの重さについて

PERFECTのプロテストに合格して、「プロ」と名乗れるようになった瞬間。
多くの人は、そこに華やかさや誇らしさ、特別感を想像すると思います。
もちろん、その気持ちは間違っていません。努力の結果として得た肩書きであり、簡単に手に入るものではないからです。

でも実際に名乗ってみて最初に感じたのは、
「嬉しさ」よりも「重さ」でした。

それはプレッシャーという言葉だけでは足りなくて、
もっと静かで、もっと現実的で、逃げ場のない感覚です。

「自分は、もう軽い気持ちでダーツを語れなくなったんだな」
「適当な姿勢では、もう許されない立場に来たんだな」

そういう感覚が、合格後にじわじわと湧いてきました。


PERFECTプロと名乗ることは、
単に「資格を得た」という話ではありません。

それは
「競技ダーツの代表の一部になる」
ということだと思っています。

極端な言い方をすれば、
自分の振る舞いの一つひとつが、
PERFECTという団体、ひいては競技ダーツ全体の印象に影響を与える可能性がある。

上手い下手以前に、
姿勢、言動、考え方すべてが「プロ」として見られる。

それが、想像以上に重い。


アマチュアの頃は、
結果が悪くても「まだまだです」で済みました。
調子が悪くても「今日はダメでした」で済みました。

でもプロと名乗った瞬間から、
その言葉の意味が変わります。

「プロなのに」
という一言が、必ずついて回る。

スコアが悪ければ
「プロなのにその程度か」

立ち振る舞いが雑なら
「プロなのに意識が低い」

この視線は、決して意地悪ではありません。
それだけ“プロ”という言葉に期待が乗っているということです。

その期待を引き受ける覚悟がなければ、
プロを名乗る資格はないと思っています。


もう一つ重いのは、
「逃げ道がなくなる」ことです。

アマチュアであれば、
・仕事が忙しい
・時間がない
・体調が悪い

そうした理由で調子が落ちても、
ある程度は理解されます。

でもプロと名乗った以上、
それはすべて“言い訳”になります。

忙しいのも、疲れているのも、
誰にでも同じようにある。

その中で結果を出す努力をしているかどうかが、
プロとして見られます。

つまり、
自分の環境を理由にできなくなる。

これが思っている以上に重たい。


また、「PERFECTプロ」という肩書きは、
自分一人の問題ではなくなります。

もし自分が適当な姿勢でダーツに向き合っていたら、
それは
「PERFECTプロってその程度なのか」
という評価に繋がってしまうかもしれない。

自分の評価が、
団体の評価の一部になる。

だからこそ、
技術以上に「姿勢」が問われる。


正直なところ、
今の自分は大会実績もなく、
「強いプロ」ではありません。

だからこそ、
なおさらこの肩書きの重さを感じます。

「実績がないのにプロを名乗っていいのか」
「この名に恥じない態度でいられているか」

そう自問する場面は、何度もあります。

でも同時に、
この問いを持ち続けること自体が、
プロである証拠なのかもしれないとも思います。

軽く名乗れる肩書きなら、
こんなふうに悩まない。


PERFECTプロを名乗るというのは、
「完成された存在になる」ことではありません。

むしろ、
「未完成なまま、競技の最前線に立ち続ける覚悟を持つ」
ということだと思っています。

完成していないからこそ、
努力をやめられない。
未完成だからこそ、
成長し続けなければならない。

この状態を引き受けることが、
プロと名乗ることの本質だと思います。


また、プロと名乗る以上、
自分の発信にも責任が生まれます。

ブログ、SNS、言葉の一つひとつが、
「プロの意見」として受け取られる。

たとえ個人の感想であっても、
影響力はアマチュアの頃とは比べ物にならない。

だからこそ、
・煽らない
・過剰に誇張しない
・夢を壊さない
・でも現実から逃げない

このバランスが、
とても重要になります。


PERFECTプロと名乗る重さは、
プレッシャーだけではありません。

それは
「生き方が問われる重さ」
でもあります。

・練習を続けているか
・競技を大切にしているか
・自分に誠実でいられているか

そうした姿勢すべてが、
肩書きの価値を決めていく。


もし自分が、
この重さを感じなくなったときが来たら、
そのときはもうプロを名乗る資格はないと思っています。

「慣れたから平気」
「肩書きだから仕方ない」

そう思い始めた瞬間に、
プロという言葉は空っぽになります。


PERFECTプロと名乗ることは、
誇りであると同時に、
自分を縛るものでもあります。

でもその縛りがあるからこそ、
自分は中途半端な姿勢で投げられなくなる。

甘えられなくなる。
逃げられなくなる。

それは決して楽ではありませんが、
競技者としては、これ以上ない環境でもあります。


自分はまだ、
結果を出したプロではありません。

だからこそ、
この肩書きの重さを
誰よりも強く意識し続けたいと思っています。

技術で証明できない分、
姿勢で示す。

結果がないなら、
取り組み方で示す。

それしか、今の自分にはできません。


PERFECTプロと名乗ることの重さとは、

「競技ダーツに対して、
 もう一生、言い訳をしないと決めること」

だと、今は思っています。

楽しいだけでは済まされない。
好きなだけでは足りない。
真剣であり続ける覚悟を、
毎日更新し続ける必要がある。

それが、この肩書きの重さであり、
同時に、最大の価値だと思っています。

この重さを引き受け続けられる限り、
自分はPERFECTプロを名乗っていい。

そう胸を張って言える日を目指して、
これからも投げ続けていきます。

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