プロテスト合格までに“自分が一番変わったこと”

PERFECTのプロテストに合格するまでの過程を振り返ったとき、
技術が伸びたとか、スタッツが良くなったとか、そういう話はいくらでも出てきます。
フォーム、グリップ、スタンス、リズム、メンタル。
どれも確実に変わりましたし、積み重ねてきた実感もあります。

でも、「一番変わったことは何か」と聞かれたら、
自分は迷わずこう答えます。

それは
「ダーツに対する“向き合い方”が変わったこと」
です。

もっと言えば、
自分自身と向き合う姿勢が変わった、という方が正確かもしれません。


プロテストを目指す前の自分は、ダーツが好きでした。
投げるのも楽しいし、上手く入ったら嬉しい。
調子が良い日は気分が上がるし、悪い日は少し落ち込む。
多くのプレイヤーと同じ、ごく普通の「ダーツが好きな人」でした。

ただ、その頃の自分は、
どこかでダーツを“気分の乗り物”として扱っていた部分がありました。

・調子がいい日は楽しい
・調子が悪い日はやる気が下がる
・入らない日は「今日はダメだな」で終わる

結果に対して一喜一憂はしても、
その原因を深く掘り下げることは少なかった。

うまくいかなかったときに、
「今日は感覚が悪かった」
「疲れてたから」
「忙しかったし仕方ない」

そんな言葉で、自分を納得させていた部分があったと思います。


プロテストを本気で意識し始めてから、
その姿勢が少しずつ崩れていきました。

なぜなら、
「合格する」という結果が欲しい以上、
曖昧なままでは通用しないと気づいたからです。

入らなかった理由を、
感覚や気分で済ませられなくなった。

・なぜ入らなかったのか
・何が崩れていたのか
・どう修正すべきだったのか

それを言葉にできない限り、
同じ失敗を何度も繰り返すことになる。

この頃から、
ダーツは「楽しい遊び」から
「検証と修正の連続作業」に変わっていきました。


一番大きな変化は、
“自分に嘘をつかなくなったこと”です。

入らなかったとき、
以前なら「調子が悪かった」で済ませていた場面でも、

今はまずこう考えます。

・集中できていたか
・投げる前の準備は整っていたか
・狙いは明確だったか
・ミスを引きずっていなかったか

それでもダメなら、
「今の自分はこのレベルなんだ」と受け止める。

ここが一番しんどく、
一番変わった部分です。

言い訳をやめるというのは、
想像以上に精神的な負担があります。

自分の未熟さを、
毎日突きつけられるからです。


プロテストを目指す過程で、
「努力している自分」に酔えなくなったのも大きな変化でした。

以前は、
「今日はこれだけ練習した」
「こんなに投げた」
という事実だけで、
どこか満足していた部分があります。

でも本気で合格を目指し始めてからは、
練習量よりも“内容”がすべてになりました。

・何を意識して投げたのか
・何が改善されたのか
・何が変わらなかったのか

投げた時間ではなく、
どれだけ検証できたか。

この意識の変化は、
自分の中でかなり大きなものでした。


もう一つ大きく変わったのは、
「結果を恐れなくなったこと」です。

以前は、
調子が悪い日やスコアが落ちた日は、
できれば見なかったことにしたい気持ちがありました。

下手だと思われたくない。
自信を失いたくない。
そんな気持ちが先に立っていました。

でもプロテストを意識し始めてからは、
結果を見ることから逃げられなくなります。

スコアは事実であり、
今の自分そのものです。

良くても悪くても、
そこから目を逸らした瞬間に成長は止まる。

結果を恐れなくなったというより、
「結果から逃げなくなった」と言った方が近いかもしれません。


プロテスト合格までの道のりで、
一番苦しかったのは、
「自分は大したことがない」と何度も思い知らされることでした。

練習しても伸びない時期。
感覚が安定しない時期。
自分より後に始めた人に追い抜かれる瞬間。

それらを経験するたびに、
自信は削られます。

でもその度に、
こう考えるようになりました。

「それでも投げるのか?」
「それでも続けるのか?」

自分への問いが、
だんだん厳しくなっていきました。

そして気づいたのは、
プロテスト合格に必要なのは、
才能よりも「残り続ける力」だということでした。


この過程で、自分の中の価値観も変わりました。

以前は、
「上手いかどうか」
「強いかどうか」
がすべてでした。

今は、
「向き合い続けているかどうか」
の方が大事だと思っています。

一時的に調子が良いことより、
長く競技と向き合える姿勢の方が価値がある。

プロテストは、
その姿勢を持っているかどうかを
試される場だったと思っています。


合格が見え始めた頃、
自分の中で明確に変わった感覚があります。

それは
「ダーツは自分を守ってくれない」
という認識です。

甘く見てくれない。
頑張っているからといって、
点をくれるわけでもない。

投げた通りの結果しか返ってこない。

だからこそ、
向き合い方がすべてになる。


プロテスト合格までに変わったのは、
スキルではなく、
「覚悟」だったと思っています。

・結果を受け止める覚悟
・言い訳を捨てる覚悟
・未完成な自分を認める覚悟
・それでも続ける覚悟

これらが少しずつ積み重なって、
合格につながったのだと思います。


今振り返ると、
プロテストは
「ダーツの試験」であると同時に、
「自分自身の姿勢の試験」でした。

どれだけ真剣に向き合えるか。
どれだけ自分に厳しくなれるか。
どれだけ続けられるか。

そのすべてが問われていた。


だから「一番変わったこと」は、
技術でも、メンタルでも、
プロという肩書きでもありません。

「自分に対する向き合い方」が変わったことです。

誤魔化さない。
逃げない。
都合のいい解釈をしない。

その姿勢を持てたことが、
プロテスト合格よりも、
実は一番大きな収穫だったのかもしれません。


今の自分は、
まだ大会実績もなく、
完成されたプロではありません。

でも、
「競技者として生きる姿勢」だけは、
以前よりも確実に持てるようになりました。

それこそが、
プロテスト合格までに
自分が一番変わったことだと思っています。

ダーツが上手くなったかどうかよりも、
ダーツとどう向き合える人間になったか。

それが、
この試験を通して得た、
一番大きな変化であり、
これから競技を続けていく上での
一番の土台になる部分です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました