なぜ「プロの入口から見るダーツの世界」というブログを作ったのか

このブログを作ろうと思った一番の理由は、競技ダーツの世界が、あまりにも「実像が見えにくい場所」だと感じたからです。
ダーツは身近な娯楽として広く知られています。バーやゲームセンター、最近では自宅用のボードも普及して、「誰でも楽しめるスポーツ」というイメージはかなり浸透しています。

けれど一方で、「競技としてのダーツ」「プロの世界としてのダーツ」になると、途端に情報が少なくなります。
プロテストの難易度、必要な実力、練習量、現実のレベル感、プロになった後の立場や責任。
それらが断片的にしか語られておらず、全体像として整理されている場所がほとんどありません。

私はPERFECTのプロテストに合格しましたが、その過程で強く感じたのは、
「この世界は、もう少し現実的な言葉で語られていいのではないか」
ということでした。


競技ダーツというと、どうしても両極端なイメージが先行します。

ひとつは、
「才能がある一部の人だけが立てる特別な世界」
というイメージ。

もうひとつは、
「プロテストは簡単で、名乗るだけなら誰でもできる」
というイメージ。

実際はそのどちらでもありません。

才能だけで決まる世界でもなければ、
適当にやって届く世界でもない。

努力、継続、自己管理、メンタル、時間の使い方、環境づくり。
そういった現実的な要素の積み重ねで成り立っている、
とても地味で、とても誠実な世界です。

それなのに、その「ちょうど真ん中の現実」を語る場所がほとんどない。
それがずっと違和感として残っていました。


もうひとつ大きな理由があります。

それは、自分自身が「完成されたプロ」ではないという自覚です。

PERFECTに合格して、プロと名乗れる立場にはなりました。
でも、胸を張って「理想のプロ選手です」と言えるほど完成された存在かと聞かれたら、正直そうではありません。

まだ迷いもあるし、課題も山ほどある。
結果を出し続けている選手でもなければ、誰もが知る存在でもありません。

でも、だからこそ意味があると思いました。

完成された人が語る世界は「ゴールの話」になります。
でも私が語れるのは「入口に立った人間の話」です。

・プロテストに合格した直後の感覚
・プロを名乗ることへの戸惑い
・期待と不安が入り混じった状態
・まだ自信を持ち切れない自分

それは、これから挑戦する人が一番知りたい感覚でもあります。

このブログは、
「成功者の完成形を見せる場所」ではなく、
「競技の入口に立った人間のリアルを記録する場所」
として存在させたかったのです。


ブログタイトルを
「プロの入口から見るダーツの世界」
にしたのも、そこにすべての意味を込めています。

私はまだ、競技ダーツの世界を見下ろせる立場にはいません。
でも、外から眺めるだけの位置にもいません。

ちょうどその境目、
入口に立って中をのぞいている位置にいます。

だからこそ、

・これから入ろうとする人の目線
・すでに入ったばかりの人の目線
・中にいるからこそ分かる現実

この三つを同時に語れる場所にできると思いました。


また、このブログを作るにあたって、もう一つ大切にしたかったのは
「過剰に夢を売らないこと」です。

プロテストに合格すれば、
人生が一気に変わるわけではありません。

収入が急に増えるわけでも、
評価が一気に上がるわけでも、
日常がドラマチックになるわけでもありません。

むしろ現実は地味です。

・練習は続く
・課題は増える
・結果が出ない日は普通にある
・不安も消えない

それでも、
競技としてのダーツに向き合うという選択が、
人生を少しだけ引き締めてくれる。
自分に対する誠実さを要求してくる。
その価値こそが、本物だと思っています。

このブログでは、
「プロ=特別な存在」
という幻想も、
「プロ=簡単になれる肩書き」
という誤解も、
どちらも壊したいと思っています。

現実はその中間にあります。


さらに言えば、このブログは
自分自身への戒めでもあります。

プロと名乗る以上、
「見られている自分」になります。

・言い訳をしないか
・成長を止めていないか
・現状に甘えていないか

このブログに正直な言葉を書くことで、
自分が逃げられなくなる。

それが怖くもあり、
同時に、競技者として一番大事な環境でもあると思いました。


また、JAPANプロテストへの挑戦を決めたのも、
このブログと深く関係しています。

PERFECTに合格したことで、
一つの入口には立ちました。

でも、入口は一つではありません。

別の基準、別の難易度、別の世界。
そこに挑戦することで、

「プロの入口」というテーマが
より立体的になると感じました。

成功しても、失敗しても、
どちらであってもこのブログの価値は高まります。

なぜなら、
それこそが「現実の競技者の姿」だからです。


このブログは、
誰かを煽るための場所ではありません。
誰かを持ち上げるための場所でもありません。

ただ、競技ダーツに興味を持った人が、

・自分にも可能性があるのか
・どんな覚悟が必要なのか
・どんな現実が待っているのか

それを冷静に判断できる材料を置く場所にしたいのです。

夢を見せるのではなく、
現実を渡す。

でも、その現実は決して暗いものではありません。

地味で、静かで、長く続く挑戦。
それを面白いと思える人にとって、
競技ダーツはとても豊かな世界です。


「プロの入口から見るダーツの世界」は、
プロを目指す人だけのブログではありません。

・競技ダーツに少し興味がある人
・プロテストって何だろうと思った人
・自分には無理だと決めつけている人

そういう人が、
一度立ち止まって考えるための場所です。

そして同時に、
自分自身が競技者として歩き続けるための
記録でもあります。

完成された答えはありません。
あるのは、途中経過だけです。

このブログは、
その過程を正直に残すために作りました。

プロの完成形を語る場所ではなく、
プロの入口に立ち続ける人間が、
迷いながら、悩みながら、
それでも前を向いて進む姿を記録する場所。

それが、
「プロの入口から見るダーツの世界」を作った理由です。

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