「大会で結果も出していないのに、ブログなんて書いて意味があるのか」
これは、PERFECTのプロテストに合格してから、何度も自分の中で浮かんだ疑問です。
プロと名乗れる立場になったとはいえ、大会実績はゼロ。
優勝経験もなければ、入賞歴もない。
誰かに誇れる戦績があるわけでもない。
正直に言えば、「こんな自分がダーツについて語っていいのだろうか」と、少し引け目を感じる気持ちもあります。
でも今は、はっきりと「それでも書く意味はある」と思っています。
むしろ、大会実績がない“今だからこそ”書けることがあると感じています。
このブログは、成功者の記録ではありません。
これから競技の世界に踏み出す人間の、途中経過の記録です。
そして、その途中経過こそが、多くの人にとって一番リアルで、一番参考になる部分だと思っています。
インターネット上にあるダーツブログや発信の多くは、
「強くなった人」
「結果を出した人」
「成功した人」
の視点から書かれています。
それはもちろん価値があります。
完成されたフォーム、安定したメンタル、勝ち続ける考え方。
どれも勉強になります。
でも一方で、そこには大きな距離も生まれます。
「自分とはレベルが違いすぎる」
「そこまで行ける気がしない」
「才能がある人だからできたんでしょ」
そう思ってしまった瞬間、参考になるはずの情報が、
ただの“別世界の話”に変わってしまいます。
大会実績ゼロの自分は、
その“別世界”と“これから始める人”のちょうど中間にいます。
だからこそ、
一番リアルな距離感で、競技ダーツを語れる立場だと思っています。
今の自分は、
・プロテストには合格した
・でも結果は出していない
・自信と不安が混在している
・成長の途中にいる
この状態は、実は多くの競技者が一度は通る場所です。
でも、この段階の気持ちや考え方は、
ほとんど記録として残りません。
なぜなら、多くの人は
「結果が出てから語りたい」
「恥ずかしい時期は表に出したくない」
と思うからです。
だからこそ、
この“何者でもない状態”を記録すること自体に価値があると感じています。
大会実績ゼロの人間がブログを書く意味の一つは、
「プロテストの現実を正確に伝えること」です。
プロテストに合格すると、
周囲からは「すごい」「もう完成された選手」と見られがちです。
でも実際は、まったくそんなことはありません。
・課題だらけ
・安定しない
・メンタルも未完成
・大会に出たら通用するか分からない
この現実を知ってもらうことは、
プロという言葉の重みを正しく伝えることにつながります。
「合格=完成」ではない。
「合格=責任の始まり」だということを、
自分の立場だからこそリアルに書けます。
もう一つの意味は、
「普通の人がどこまで行けるのか」を見せることです。
自分は、
特別な才能があったわけでも、
最初からずば抜けて上手かったわけでもありません。
実際、実技テストに合格するまで4回もかかっています。
仕事をしながら、
生活を回しながら、
体調や時間に悩みながら、
少しずつ積み重ねてきました。
その延長線上に、プロテスト合格があります。
この過程は、
多くのダーツプレイヤーが現実的に再現できる道です。
だからこそ、
「自分にも可能性があるかもしれない」と思える材料になります。
大会実績がゼロでも、
その途中の姿は、誰かの背中を押せると思っています。
また、実績がないからこそ、
「嘘をつく必要がない」という強みもあります。
結果でマウントを取る必要もない。
勝者の立場から語る必要もない。
等身大で、迷いながら、失敗しながら書ける。
・今日は全然入らなかった
・練習の意味が分からなくなった
・自信がなくなった
・それでも投げた
こうした感情は、
実績のある選手よりも、むしろ今の自分の方が鮮明です。
正直に言うと、
大会実績がないことは、劣等感でもあります。
「語る資格があるのか」
「偉そうに見えないか」
「批判されないか」
そういう不安は、常にあります。
でも同時に、
その不安を抱えながら発信すること自体が、
競技者としての覚悟だとも思っています。
逃げずに、
未完成な自分をそのまま出す。
それができるのは、
今この立場にいる人間だけです。
このブログは、
「結果を出した人の成功談集」ではありません。
・途中で迷っている人
・自信が持てない人
・プロテストに興味はあるけど遠く感じている人
そういう人たちに向けた場所です。
大会実績がゼロだからこそ、
その人たちと同じ目線に立てます。
上から教えるのではなく、
少し前を歩いているだけの存在として、
リアルな視点で書けます。
競技ダーツは、
華やかな世界に見える一方で、
大半の時間は地味で、孤独で、成果が見えません。
大会実績ゼロの自分は、
まさにその「大多数の競技者の側」にいます。
だからこそ、
このブログは競技ダーツの“本当の姿”を伝えられる。
・派手な勝利より、地味な継続
・才能より、習慣
・結果より、姿勢
そういう価値観を、
実績ゼロの立場から語ることに意味があると思っています。
もし自分が大会で結果を出せたとしても、
この時期の感覚は二度と戻ってきません。
・不安が多い状態
・自信が不完全な状態
・期待と怖さが同時にある状態
この“入口に立っている感覚”を残すことは、
未来の自分にとっても、
きっと貴重な記録になります。
大会実績ゼロの自分がブログを書く意味は、
「完成した答え」を示すことではありません。
「途中のリアル」を残すことです。
強くなる前の不安。
自信が揺れる瞬間。
それでも投げ続ける理由。
それらは、
結果を出した後よりも、
今の方がずっと鮮明に語れます。
だからこのブログは、
誇れる実績がない人間が、
それでも競技に向き合う意味を探し続ける場所です。
未完成だから書く。
不安があるから書く。
結果がないからこそ書く。
大会実績ゼロの自分がブログを書く意味は、
まさにそこにあります。
このブログは、
「強い人の記録」ではなく、
「強くなろうとしている人間の記録」です。
その過程を正直に残すことが、
これから競技ダーツの世界に踏み出す誰かにとって、
一番リアルで、一番価値のある情報になると、
今は本気でそう思っています。

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